企業価値向上のための利益目標の設定から、ゴール到達までの道のりをバックキャスティングで作成支援、実行伴走するコンサルティングサービスです。
企業価値を向上させる利益目標の条件とは!?
企業価値を向上させるためには、以下の2つの条件を満たす利益が必要となります。
一つは、資金提供者が求める期待リターンを上回る事業利益であり、もう一つは、従前の投下資本利益率を上回る事業利益です。
前者は、事業利益を生み出すための運転資金や設備投資のための資金提供者が求める利息や配当、キャピタルゲインなどを上回る利益となり、「超過利潤」と言われます。
この「超過利潤」がないと、資金調達に支障が生じ、持続的な事業運営を損なう可能性があります。
後者は、組織・集団の生産性を向上させるために求められる事業利益であり、この利益がないと組織・集団に参加・帰属するメンバーの貢献に対する分配ができなくなり、持続的な事業運営が損なわれる可能性があります。
企業に十分な利益と持続的な成長が求められる背景には、「超過利潤」と「投下資本利益率の向上」の2つの条件を同時に満たさないと企業価値が向上しないことが挙げられます。
※企業価値の評価・算出については、「事業責任者のための企業価値評価・算出スキル習得ダイアログ・ワークショップ研修~入門編~」を参照ください。

事業利益を創出するバリュー・ドライバーを吟味する。
企業価値を向上させる利益目標を設定したら、その利益が何によって生み出されるのかを十分に検討することが重要です。
原理原則に従うと、事業は、顧客が求める価値=「顧客価値」に基づき、顧客価値を創出するための「提供価値」が存在することによって成立します。
バリュー・ドライバーは、提供価値を創出するプロセスであり、事業の強みであり、事業利益を生み出すための源泉となります。
そして、事業利益は、提供価値の源泉となる「バリュー・ドライバー」に資金を投じることによって生み出されます。
バリュー・ドライバーは、人・機械・情報・仕組み・プロセス・行動・スピードなどの要素そのものや、その組み合わせから構成されます。
バリュー・ドライバーの吟味・検討に際しては、市場性や競争優位性の外部要因や資源(資産)の要素と組み合わせなどの内部要因を鑑みることが極めて重要となります。3C分析や5Force分析、SWOT分析などのフレームワークや従業員エンゲージメント・モチベーションなどの調査・分析は、バリュー・ドライバーを吟味・検討や評価する上で有用なものとなります。
組織もビジネスプロセスもロジックツリーで数式モデル化する。
バリュー・ドライバーの吟味・検討・評価のステップを終えたら、ゴール(企業価値向上のための利益目標)到達のためのシナリオや、実現のためのビジネスプロセス、実行体制が機能する組織や従事するスタッフへの評価・報酬などを考案するステップに進みます。
全社の目標はロジックツリーを用いて、組織やビジネスプロセス単位で因数分解し、それぞれの単位ごとに数値化した目標を設定することが必要となります。
また、それぞれは互いに相関するため全体の整合性を分析・検討・評価し、参加者全員に共有し賛同を得ることが重要となります。一連の吟味・検討・評価を行う際には、常にゴールを念頭に置き、それを鏡として答え合わせを都度行うことが求められます。
BizAlignが提供する「企業価値向上のための戦略作成・ディスカッション」。
企業価値の向上において、バリュー・ドライバーを吟味することや、組織・ビジネスプロセスを数式としてモデル化することは極めて重要なステップとなります。理由は、企業価値の大部分は、事業が将来に生み出す「超過利潤」の総和によって占められているからです。
※企業価値評価の構造と向上ポイントに興味のある方は、「第1回 事業責任者のための「企業価値評価・算出」スキル習得ダイアログ・ワークショップ研修~入門編~ レポート」を参照ください。
BizAlignでは、事業責任者に向けて企業価値向上のための目標設定や目標達成のための戦略作成・ディスカッションを体系化したサービス提供しています。
事業計画の作成・見直し、戦略作成の壁打ち、ビジネスプロセスや実行体制・組織の設計、など、詳細はお問合せください。


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