企業価値の評価と算出スキルを身につけられる入門編のダイアログ・ワークショップ研修です。
企業価値の評価と算出について単純化したモデルで理解し、ビジネスの未来を見据える力を身につけられます。
企業価値とは!?企業価値評価や算出は難しくない!
企業価値とは、企業の経済的な価値を金額で表したものです。簡単に言えば、この会社は「どれぐらいの金額」となるか”ということです。
近年、企業価値を語る言葉や情報が溢れ、企業の価値創造の重要性が強調されています。
一方で、経済的な側面に焦点が当たり、それが高度に専門的で理解しにくくなっていることがあります。
財務や会計、金融分野と関連すると解釈され、あいまいなまま使用されていることもあり、情報の非対称性を利用して自己中心的にビジネスが行われていることもあります。
では、実際に企業価値を評価したり、算出することは、難しいのでしょうか?
答えは、難しくありません。
評価の考え方を後述の4つの変数を基本的な要素として捉えれば十分です。また、足し算や引き算、掛け算と割り算、つまり小学校で習う四則演算を使って算出できるものです。
企業価値の評価や算出ができると「どうありたかいか?」が具体化される。
会計知識がなくても決算書がおおよそ理解できるようになります。あらゆる投資対象を比較できるようになり、自身が行いたい活動に対する損得を見極めることができます。会社が掲げるミッションを達成するための最低ラインの目標を設定できます。、、、、
など、いろいろと言えますが、最も重要なのは、「どうありたいのか」についての具体的な経済的な指針、尺度、指標となる点です。
企業価値は、今の瞬間の会社を清算した場合の清算価値と事業が将来に生み出す超過利潤(将来に得られるキャッシュフロー)の総和を足すことで算出されます。
そのため、組織・集団において「どうありたいのか」の論点は、時間と評価の4象限の組み合わせに依存します。
現在
未来
良い
+
現在は良い
+
将来は良い
悪い
-
現在は良くない
-
将来は良くない
※縦が評価軸、横が時間軸
一つ目は、現在が良くて将来も良い状態(+・+)なので、このまま進みます。
二つ目は、現在は良いが将来は良くない状態(+・-)なので、未来を創造します。
三つめは、現在は良くないが将来は良い状態(-・+)なので、現状を改善します。
最後は、現在も良くなく将来も良くない状態(-・-)なので、現状の改善と未来の創造の両方に取組むということとなります。
いかがでしょう?
具体的に”どうありたいか”に向かって具体的な行動や戦略を検討する一つの観点となるのでははないでしょうか?
企業価値算出の4大変数
企業価値の算出は非常にシンプルです。以下の4つの変数を、足し算、引き算、掛け算、割り算するだけで求められます。
▶をクリックすると中身が見れます。
企業価値の変数 01 【清算価値の算出】
( 使用する算式=+、-、ちょっと÷)
今この瞬間に、会社の資産を売却して、負債を返済して、手元に残るお金は”いくらか”
企業価値の変数 02 【将来価値の算出】
( 使用する算式=+、-、×)
会社の事業が継続して、将来に稼ぐお金を足すと”いくらか”
企業価値の変数 03 【成長性・成長率】
( 使用する算式=×、÷)
会社の事業が将来にわたって、どれぐらい成長するのか
企業価値の変数 04 【割引計算】
( 使用する算式=+、÷)
将来の稼ぎを足したお金は、今のお金の価値に換算すると”いくらか”
BizAlignが提供する
企業価値評価・算出スキル習得ワークショップ
本講座は、事業推進の責任者(経営者、CXO、事業部長など)の方に向けた講座となります。
研修に参加される皆様には、事前に東京証券取引所ホームページにある「IPO企業代表者インタビュー」を視聴していただくことが求められます。
研修当日は、参加者間で「IPO代表者インタビューの構成についてや投資家がどのような目線で企業を見ているか」についての対話や「企業価値算出の4大変数」についての講座、「自社の企業価値算出」のワークショップと発表・共有のセッションが行われます。
このアプローチにより企業価値について新たな気づきが得られ、深い理解が生まれ、論理的に自社の価値を語れるようになることが期待されます。
そして、未来を見据え、どうありたいのかに向かって検討する手助けとなります。
講師プロフィール:戸田 望水
BizAlign株式会社 代表取締役 / コンサルタント
中小企業庁M&A登録支援機関FA
提供サービス
KPIマネジメントコンサルティング
組織設計・組織開発コンサルティング
財務コンサルティング
M&Aコンサルティング
略歴
1998年~ リクルートで営業・新規事業立ち上げ。
1996年~ 創世期のモバイルインターネットベンチャーの創業から約10年企業グループの経営。
2006年~ 事業・企業再生コンサルタントを経て、現在は企業グロースの経営コンサルタント/フィナンシャルアドバイザリー/M&Aアドバイザリーサービスを手掛ける。
プログラム・タイムテーブル
1日(3.5時間)の基本タイムテーブル案は、以下となります。
プロローグ |10分
オリエンテーション
・本研修の主旨・背景説明
・講師/ファシリテータ紹介
セッション 1 | 30分
自己紹介/
ダイアログ研修ルールの対話・作成
・参加者自己紹介
・研修のグラウンドルールの作成(禁止ワード、公平性他)
セッション 2 | 60分
IPO企業インタビューの構成についての対話
(法則の発見)
・インタビューの構成
・なぜその構成なのか?
・投資家がどのように企業を見ているのか?
セッション 3 | 60分
企業価値計算における4大変数講座
(構造の理解)
・企業価値とは?
・企業価値の構造はどうなっているのか?
・会社の現在の清算価値とは?
・事業の将来価値とは?
・事業の将来価値を高めるには?
・事業の成長性・成長率とは?
・割引計算とは?
・企業価値の算出
・会社の状況と今後の展開
セッション 4 | 30分
企業価値を実際に計算してみよう
(スキル実践)
・自社の現在の価値を計算する。
・自社の将来の価値を計算する。
・事業の成長性を考える、成長率を計算する。
・事業の将来価値を割引計算する。
・企業価値を算出する。
セッション 5 |30分
ロジカルに発表・共有しよう
(言語化)
・事業の説明
・事業の強み
・現在の会社の価値
・数年後の会社のありたい姿
・質疑応答
セッション 6 | 10分
感想共有
・本研修で得られたこと
・明日から自身の組織で生かすこと
エピローグ | 10分
閉会
ファシリテータまとめ
※4~6人での実施が標準となります。
※途中休憩などの時間は本タイプテーブルでは考慮されておりません。
受講者の声
第1回 事業責任者のための「企業価値評価・算出」スキル習得ダイアログ・ワークショップ研修~入門編~ レポート
2023年12月13日(水)、BizAlign主催の「事業責任者のための企業価値評価・算出スキル習得ダイアログ・ワークショップ研修」が都内某所で開催されました。 本研修は、異業種の現役経営者、CXO、…
受講の流れ
※1 参加意向者が定員数を満たした場合、本ダイアログ・ワークショップ研修を開催します。
※2 本ダイアログ・ワークショップへの参加規約(利用規約)及び弊社および講師・ファシリテーター、参加者間の機密保持契約に同意いただきます。
※3 平日の17時~、あるいは土日・祝日の10時~・15時~の開催となります。日程調整に際しては弊社が指定する「日程調整アプリ」を使用して講師・ファシリテーター・参加者間での日程調整を行います。
※4 参加事前アンケートにご回答いただくと、ダウンロードURLが表示され、そちらから事前ワークシートが入手できます。
※5 開催日の前日に参加者SNSチャットグループにダイアログ・ワークショップのリマインドと当日ワークシート・マニュアルの共有フォルダのリンクをご案内します。
※6 受講者アンケートにご回答いただくと、当日に使用した企業価値評価・算出テキストを入手できます。
料金
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参考文献
トム・コープランド/ティム・コラー/ジャック・ミュリン、「企業評価と戦略経営」、伊藤邦夫訳、日本経済出版社、1993年8月24日
マッキンゼー・アンド・カンパニー/トム・コープランド/ティム・コラー/ジャック・ミュリン 、「企業価値評価-バリュエーション価値創造と理論の実践」、ダイヤモンド社、 2002年3月14
伊藤邦雄、「ゼミナール企業価値評価」、日本経済出版社、2007年3月23日
伊藤邦雄、「新・企業価値評価」、日本経済新聞社、2014年7月23日
マッキンゼー・アンド・カンパニー/ティム・コラー/マーク・フーカート/デイビット・ウェッセルズ「企業価値評価 第6版[上]-バリュエーションの理論と実践」、ダイヤモンド社、2016年8月25日
マッキンゼー・アンド・カンパニー/ティム・コラー/マーク・フーカート/デイビット・ウェッセルズ「企業価値評価 第6版[下]-バリュエーションの理論と実践」、ダイヤモンド社、2016年8月25日
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ダイアログを通じて「新しい洞察や他者への貢献」、「相互理解と共感」「未知への好奇心と挑戦」が生まれる土壌が育まれます。